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拘縮鼻再手術症例——上がって短くなった鼻を自家肋軟骨で矯正するまで

鼻手術約1年後に鼻が引っ張られ上がって見える拘縮が生じた男性の自家肋軟骨再手術症例です。拘縮が生じる背景、ドナー肋軟骨と自家肋軟骨という材料の選択肢、睡眠麻酔での採取と約2cmの瘢痕、炎症があった鼻の再手術順序まで整理しました。

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要点

  • 鼻手術後、時間が経って鼻が引っ張られ上がって見えるなら拘縮を疑えます。拘縮はシリコンプロテーゼへの個人の組織反応によって発生することもあり、すべての人に同じように現れるわけではありません。
  • 拘縮・炎症の履歴がある鼻は、残った組織と感染状態を確認して材料を決め、自家肋軟骨とドナー肋軟骨は出所の異なる選択肢です。ドナー肋軟骨は自家組織ではありません。
  • 自家肋軟骨採取の麻酔方式と瘢痕の長さは採取範囲・切開位置によって異なり、約2cmという症例の数値を一律に適用できません。

鼻手術を受けて約1年が経ち、鼻が引っ張られて上がって見え始めたら、単純な腫れや一時的な変化とは見にくいかもしれません。鼻の長さが短くなり鼻孔が上に上がって、まるであがり鼻のように見えるなら拘縮症状を確認すべきです。

この記事は実際にそうした状態で来院した男性患者の拘縮鼻再手術症例をもとに、拘縮がなぜ生じるか、再手術ではどんな材料と順序でアプローチするかを整理したものです。

01

拘縮はなぜ生じますか?

拘縮は鼻手術の副作用として現れ得る症状です。特にシリコンプロテーゼを使った場合、個々人の組織反応によって発生することもあります。重要なのはすべての患者に同じように現れるわけではないという点です。同じ材料で手術しても生じる人と生じない人がいるため、拘縮鼻再手術は正確な原因分析をもとに慎重にアプローチすべきです。

手術する側でも予防のために守る原則があります。組織の拒否反応を最小化するにはプロテーゼを過度に挿入することを避けることが重要です。無理に鼻を高くしたり人工材料を過度に使うと体内で拒否反応が生じ、拘縮鼻再手術が必要な状況につながり得ます。

今回の症例の患者さんも手術後約1年が経つにつれ、鼻が引っ張られ上がって見える拘縮症状が現れました。鼻の長さが短くなり鼻孔が上に上がってあがり鼻のように見える状態だったため、十分なカウンセリングと撮影、組織状態の綿密な確認の後に再手術を進めることに決めました。

02

再手術の材料は何で選びますか?

この症例ではシリコンを再び使わない方向で肋軟骨材料を検討しました。ただしドナー肋軟骨は他人の組織を加工した同種移植材で、自家肋軟骨だけが本人の自家組織なので、同じ範疇にまとめてはいけません。

方法材料
ドナー肋軟骨他人の肋骨軟骨を特殊処理した材料を使用
自家肋軟骨本人の肋骨から直接採取した軟骨を使用

この患者さんは自家肋軟骨鼻整形で進行しました。自家肋軟骨採取に全身麻酔が必要だと思う方が多いですが、睡眠麻酔でも十分に進行可能です。採取時間も長くなく、採取部位には約2cm程度の小さな瘢痕だけが残り日常生活でほとんど目立ちません。採取した肋軟骨は微細粒子に加工した後、鼻構造に合う形に製作して使いますが、本院ではこの方式をRIBFIT™リブフィットと呼びます。詳しい内容は自家肋軟骨 RIBFIT™リブフィットで見られます。

03

手術では何を矯正しましたか?

術前、この患者さんの鼻は右に曲がっており、鼻中隔湾曲症と鼻炎症状も伴っていました。鼻尖が上に上がって鼻孔が見え、顔全体のバランスも自然さとは距離がある状態でした。

手術では次を進行しました。

  1. 01曲がっていた鼻ラインの矯正 — 右に曲がったラインをまっすぐにしました。
  2. 02硬くなっていた鼻尖組織を解きほぐし — 拘縮で硬くなった組織を解いて鼻の長さが自然に延びるようにしました。
  3. 03鼻孔非対称の整理 — 術前非対称だった鼻孔が対称的に整理されました。

その結果、鼻尖が柔らかく下りて全体的な印象が自然になりました。45度の角度から見ると、以前は鼻尖が上がって鼻孔が見えた姿が術後は安定した位置に矯正されて鼻唇角が自然になり、唇のラインと顔全体のバランスも一段と柔らかく整理されました。

04

炎症があった鼻なら順序が違います

拘縮は炎症が長く続いて内部組織が硬くなりながら生じることもあります。もし膿が確認されるなど炎症が進行中なら、再手術より治療が先です。

  • 菌の種類が確認されればそれに合う抗生剤治療で炎症をまず制御します。
  • 抗生剤治療で好転しなければシリコンを除去して洗浄を行い、その後最低6か月程度の回復期間を持った後に再手術を施行することもあります。
  • 炎症があった鼻はシリコンの代わりに自家組織(自家肋軟骨・自家真皮など)を使うことが原則です。

拘縮鼻再手術は単純な美容目的ではなく機能的回復が伴うべきなので、炎症が完全に収まった後に進行することが最も安全です。再手術の判断基準をもっと知りたければ再手術ガイドを参考にできます。

05

まとめ——原因分析と順序が結果を左右します

鼻手術後に鼻が引っ張られて上がって見えるなら、拘縮を疑って状態を確認してみるのが良いです。拘縮鼻再手術は、プロテーゼを無理に使わないこと、炎症があれば治療を先に終えること、そして自家組織の中で現在の状態に合う材料を選ぶこと——この順序を守ることが重要です。

鼻の状態が心配なら1:1ビデオ通話カウンセリングで現在の状態に合う方向を確認してみることができます。

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よくあるご質問

カウンセリング前によく確認される内容をまとめました。

シリコンプロテーゼを使った場合、個々人の組織反応によって拘縮が発生することもあります。ただすべての患者に同じように現れるわけではないので、症状があれば直接診療を通じて炎症部位と拘縮の程度を確認した後に原因を判断するのが先です。

睡眠麻酔でも十分に進行可能です。採取時間は長くなく、採取部位には約2cm程度の小さな瘢痕だけが残り、日常生活でほとんど目立ちません。

炎症が完全に収まった後に進行するのが最も安全です。炎症が確認された場合は抗生剤治療で先に制御し、好転しなければプロテーゼ除去・洗浄後、最低6か月程度の回復期間を持った後に再手術を施行することもあります。時期は直接診療で炎症と拘縮の程度を確認した後に決めます。

施術への反応や経過には個人差があります。 本施術・手術は個人により出血、感染、腫れ、非対称などの副作用が生じる場合があります。 正確な情報は医療スタッフとご相談のうえご判断ください。

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